⼿⾜のしびれ

⼿⾜のしびれ

「しびれ」の感じ方は様々あります

「しびれ」の感じ方は様々あります

「手足のしびれ」とひと言で言っても感じ方はそれぞれ違い、異常な感覚をまとめて「しびれ」と表現します。糖尿病が原因でしびれが起こっている場合、すでに3大合併症の「糖尿病神経障害」になっている可能性が高いと言えます。進行すると足の壊疽(えそ)が起こり、最悪の場合は切断しなければいけないケースもあります。
また、糖尿病以外の疾患が原因になっている場合も、緊急性の高いしびれの症状が出ることがあります。しびれや痛みなどの異常な感覚は放置せず、早めにご相談ください。

しびれの症状

  • 手足がジンジンする
  • 足の裏がピリピリする
  • 熱を帯びているように感じる
  • 足の裏に紙が貼り付いている感じがある
  • 痛みを感じにくい、感覚が鈍い など

緊急性の高いしびれ

  • 何時から、ついさっきからとわかるほど突然のしびれ
  • しびれて自分の意志で動かせない など

上記に当てはまる場合は、ただちに救急車を呼んで受診してください。

糖尿病としびれの関係

糖尿病による手足のしびれは、主に2つの原因があります。

血流の異常

血糖値が高いと血管が傷み、血流が悪くなります。すると末梢神経まで酸素や栄養が届かなくなり、神経障害や手足のしびれを起こします。

代謝の異常

糖の代謝産物が多すぎることや血糖値が高いことが原因で神経細胞がダメージを受け、しびれを引き起こします。

糖尿病によって起こる神経障害の症状

感覚の異常 しびれ、冷感・熱感、ケガをしたときの感覚が鈍くなるなど
胃腸運動の異常 胸焼け、吐き気、食欲低下、便秘、下痢など
心臓・血圧調節の異常 頻脈・徐脈、立ちくらみ、無痛性心筋梗塞など
四肢の異常 太ももやお尻の筋力低下、足の変形など
眼・顔面の異常 眼球運動の障害、顔面神経麻痺など
泌尿器・生殖器系の異常 排尿障害、残尿、勃起障害など
発汗障害 汗をかかなくなるなど

糖尿病以外に考えられる疾患

手足のしびれが見られる疾患は、糖尿病だけではありません。特に以下のような状況では、糖尿病によるものではないと考え、他の疾患の可能性を探ります。

  • 症状が突然現れた
  • 先に手に症状が出た、足よりも手の症状のほうが強い
  • 左右片方だけに症状がある など

脳の病気

脳出血、脳腫瘍、脳梗塞などにより、脳組織が障害されることでしびれが起こります。重大な後遺症が残ることもある病気で、特に脳梗塞の前触れである一過性の発作はすぐに受診が必要です。

脊髄の病気

椎間板ヘルニアや変形性頸椎症、脊髄損傷など、脊髄が圧迫されることでしびれが現れることがあります。

末梢神経の病気

首の長いなで肩の女性がかかりやすい胸郭出口症候群や手根管症候群など、手足の神経に異常が起こってしびれや痛みになることがあります。

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