ドクターズインタビュー

ドクターズインタビュー

ドクターズインタビュー

早期の治療開始で改善が見込めるから
糖尿病で受診する方を増やしたい

早期の治療開始で改善が見込めるから
糖尿病で受診する方を増やしたい

糖尿病専門サイトを開設した理由は?

糖尿病専門サイトを開設した理由は?

糖尿病を専門として長く医師をしてきましたが、症状が出ていたり健康診断で指摘されたりしているのに、なかなか受診につながっていない方を多く診てきました。足がつる、のどが渇くなどの自覚症状を確認すると「言われてみれば最近多い」という程度の認識の方も多くて…。

糖尿病は早い段階で受診し、治療を開始することで改善が見込める病気です。ですので、まずは「病気かもしれない」と気づき、受診を検討してくださる方を一人でも増やしたいと考え、専門サイトの開設を決めました。

どのような方が受診されていますか?

健康診断で異常を指摘されたと言って来院される方、別の医院で治療をしていて薬の相談をしたいという方、以前から別の病気で通院されていて血糖値の上昇がわかった方の大きく3つのタイプに分かれます。
健康診断をきっかけに来られる方の中には、すぐに入院が必要な段階まで進行していて、よくよく聞くと「3年前から検査で指摘されていた」というケースもあります。もう少し早く来ていただければ、もっとできることがあったはずなのに…。来院しやすい環境づくりも含め、健康診断で指摘されたらすぐに受診する必要性をもっと広めていきたいですね。

診療で心がけていることは?

診療で心がけていることは?

受診や治療の負担をできるかぎり少なくしたいと考え、HbA1c(※)の値を調べるための血液検査では、指先から採血ができるシステムを導入しました。糖尿病の診断と経過観察の両方で初回と3カ月に1回は腕からの採血をお願いしていますが、指先ならわずかな採血で済み、痛みも軽いうえに金銭的な負担も軽減できます。
また、当院は私が令和5年に院長に就任する以前から長く働いてくれているスタッフが多くいます。患者さんのお仕事や生活スタイルなどを把握し、皆で共有する姿勢は前院長の時代から変わっていません。一人で診ているわけではないので私としても心強く、患者さんの安心感にもつながっていると思います。

(※)ヘモグロビンエーワンシー。赤血球と結合した糖(糖化ヘモグロビン)の割合で、直近1~2カ月の血糖値の平均を反映する数値

内分泌や妊娠糖尿病まで
豊富な経験と知識で的確なアドバイスを心がける

内分泌や妊娠糖尿病まで
豊富な経験と知識で的確なアドバイスを心がける

糖尿病の診療でこだわっていることは?

糖尿病は生活習慣病の一つです。生活習慣がまったく同じ人はいないので、ひと言で糖尿病と言っても病態が同じ人はいません。お一人おひとりに的確なアドバイスをしないと治療はうまくいかないという点に気をつけています。
また、飲み薬もどんどん新しいものが登場し、それぞれにメリット・デメリットがあります。様々な選択肢があり、それぞれで作用秩序や副作用なども異なるので、患者さんの体質やご希望に合わせてうまく使い分けることが専門医の役割だと思っています。

医院の強みを教えてください

医院の強みを教えてください

私は糖尿病と内分泌、両方の専門医として経験を積んできたので、より専門的な視点で治療のアドバイスができます。糖尿病が原因で起こる症状の中には、甲状腺や内分泌の疾患が隠れていることもあるので、カバーできる範囲が広く、様々な可能性を念頭に診察できることが強みです。
また、大学では妊娠糖尿病の研究を行い、博士号を取得しました。現在妊娠中の方や以前に妊娠糖尿病を指摘され、2人目・3人目を望んでいる方などのお力にもなれると思います。

妊娠糖尿病について詳しく教えてください

妊娠糖尿病は、妊娠中に発覚する血糖値異常の一種です。海外では太っている人が妊娠して発症することがほとんどですが、日本では痩せていても妊娠糖尿病になる方が多くおられます。そこでは私はインスリンが作用する部位が肝臓と筋肉であることに着目し、大学では筋肉量の違いと妊娠糖尿病の関連性について研究をしてきました。
初めての妊娠で糖尿病を意識する方は少ないですが、第1子の妊娠中に妊娠糖尿病が見つかると高い確率で以降の妊娠でもなると言われています。妊娠糖尿病は早めのケアで予防可能なこともありますので、妊娠を望んでおられる方で糖尿病が不安な方は、ぜひ当院にご相談いただきたいと思います。

めざすのは地域全体のレベルアップ
些細な不安もぜひご相談ください

今後の展望について教えてください

働き盛りと言われる30~50代歳代の方、特に男性は、糖尿病で受診されるまでになかなか時間がかかる方が多いと感じています。糖尿病は放置すればするほど悪くなる一方で、早めに診断して治療を開始すればうまく付き合うことができる病気です。市民公開講座や勉強会などを活用して地域の方の糖尿病に対する知識レベルを上げ、一人でも多くの方が「早く受診したほうがよいのかな」と感じていただけるよう啓蒙活動をしていきたいと考えています。
また、糖尿病の患者さんのご家族ができるケアや、ご家族自身のサポートにも尽力したいと思っています。糖尿病の方が増えている現代の中で、皆で気をつけていける地域を作れればうれしいですね。

サイトをご覧の方にメッセージをお願いします

サイトをご覧の方にメッセージをお願いします

糖尿病かもしれないと思うと不安な日々を過ごすことになると思います。少しでも悩んだり迷ったりしているなら、いつでも当院に来ていただきたいです。
とりあえず検査をしてみて、糖尿病でなければ「よかった」と言えるくらいの気軽さで結構です。糖尿病の患者さんの心配が一つでも解消できれば十分なので、何でもご相談ください。

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