疲労感は体からのSOSかもしれません
毎日忙しい現代人にとって、だるい、疲れやすいといった症状は日常的に感じていることかもしれません。しかし、仕事などに没頭していると疲れを感じにくく、気づかないうちにどんどんとダメージが蓄積している可能性もあります。ただの疲れではなく、体や心がSOSを出している状態かもしれません。
糖尿病が原因で起こるもののほか、様々な病気が疲れやすさの背景にあると考えられるため、一度立ち止まって体の声を聞いてみることが大切です。
糖尿病と疲労感の関係
だるい・疲れやすいと感じるときは、エネルギー不足が原因と考えられます。糖尿病の方では、高血糖が続いていても、低血糖になっても症状が出やすくなります。
高血糖のとき
血糖値が高い状態では、インスリンの働きが低下しています。血中のブドウ糖をうまく吸収できず、活動に必要なエネルギーが足りていないために疲れを感じやすくなります。
低血糖のとき
血糖が低いときは血中のブドウ糖が少ない状況なので、エネルギー不足して疲れやすくなります。
糖尿病以外に考えられる疾患
血糖コントロールをしっかりできており、高血糖も低血糖も見られない場合に疲れを感じるときは、糖尿病以外の原因を疑います。
自律神経の乱れ
ストレスや睡眠不足で疲労がたまると、体のだるさを感じます。必要な睡眠時間は人によって違うため、日中に影響があるようなら睡眠の質の改善が必要です。
貧血
赤血球や中のヘモグロビンが不足して貧血になると、軽い動作でも疲れや息切れなどの症状が出ます。女性の約10人に1人は貧血の症状があると言われ、主に鉄分不足が原因です。
更年期障害
閉経前後にエストロゲンの分泌が急激に低下することで起こる、不調のことです。火照りやのぼせ、動悸・息切れ、頭痛、不眠などの症状を伴い、結果として疲れを感じることも多くなります。
甲状腺の異常
バセドウ病などの甲状腺機能亢進症、橋本病などの甲状腺機能低下症も、疲労感を伴うことがあります。更年期や加齢の症状と似ているので、見逃さないようにしましょう。
慢性腎臓病
だるさのほか、頭痛や吐き気、むくみなどが見られますが、かなり進行してから症状が現れます。脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まるため、注意しなければなりません。
がん
がん細胞にエネルギーを取られてしまうため、体力を消耗し疲れを感じやすくなります。
うつ病
疲労感のほか、倦怠感や意欲減退などがうつ病の代表的な症状です。自分自身では気づきにくく、周囲から指摘されたときは精神科や心療内科を受診してみましょう。